輸入住宅の「セルコホーム」と北欧住宅の代名詞「スウェーデンハウス」は、どちらも高いデザイン性と快適性能を誇る人気ブランドです。しかし、商品や工法などには違いがあり、どっちが良いのか判断に悩む方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、「セルコホーム」と「スウェーデンハウス」を比較し、それぞれの強み・注意点をわかりやすく解説します。「セルコホーム」と「スウェーデンハウス」で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
セルコホームとスウェーデンハウスの違いを比較

輸入住宅のセルコホームと北欧スタイルのスウェーデンハウスは、どちらも高いデザイン性と断熱性能を誇ります。しかし、両社の企業規模や価格帯、工法などに大きな違いがあります。以下の項目で違いを比較し、それぞれの特徴を押さえましょう。
会社情報
まずは設立年・売上高・従業員数など、企業規模をチェックします。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
設立 | 1959年10月13日 | 1984年3月1日 |
売上高 | 96億円(2023年9月期) | 385億円(2024年3月期) |
従業員数 | 196名(2025年4月1日) | 789名(2024年10月1日) |
資本金 | 1億円 | 4億円 |
セルコホームは、宮城発の輸入住宅専門企業として60年以上の企業歴が。スウェーデンハウスは、北欧組立住宅を全国展開する企業として40年超の歴史があります。
販売戸数(着工数)
セルコホームと、スウェーデンハウスの販売個数は、近い数字となっています。以下で、年間の施工実績から、事業の規模感を比較します。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
年間販売棟数 | 約1,500~2,000棟 | 約1,765棟(業界17位) |
展開形態 | 直営+全国フランチャイズ | 直営54展示場(2024年3月時点) |
セルコホームはFC加盟店を含め、年間約2,000棟規模の販売頭数を誇ります。一方、スウェーデンハウスは、直営の展示場から年間約1,765棟を着工しています。
どちらも同じくらいの実績があると言っても良いでしょう。
坪単価(住宅価格)
セルコホームとスウェーデンハウスは、坪単価が大きく違います。以下は、建築コストの目安となる坪単価相場です。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
坪単価相場 | 平均50~60万円/坪 | 75~120万円/坪(平均92.5万円) |
価格帯特徴 | カナダ輸入木材を使用 | 北欧輸入パネル+トリプルガラスを使用 |
セルコホームは、40坪で約2,000万円前後となる傾向があります。スウェーデンハウスは、同規模で3,000万円以上のコスト感です。
コストをおさえるのならセルコホーム、デザインを追求するのならスウェーデンハウスとなるでしょう。
商品
両社の主力工法と、誰でも理解できる特徴をまとめました。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
構法 | 2×6枠組壁工法(外周部に2×6材、気密・断熱性◎) | 木製パネル工法(スウェーデン製窓枠+断熱パネル輸入) |
デザイン | カナダ原産のレンガ調外観、多彩な屋根形状 | 北欧伝統の縁取り・パネル外壁、シンプルモダン |
オプション | リフォーム・リノベも展開 | 太陽光発電・蓄電池パッケージ対応 |
セルコホームは“本場カナダ住宅”を日本仕様に最適化しているのがポイントです。スウェーデンハウスは、輸入パネルで現地のクオリティ・デザインを再現します。
住宅性能(耐震性・断熱性・耐火性など)
セルコホームとスウェーデンハウスは、住宅性能も大きく異なります。以下で、構造・外壁・基礎・断熱・窓・省エネ・耐火の7項目で詳しく比較します。
項目 | セルコホーム | スウェーデンハウス |
---|---|---|
構造 | 2×6工法の枠組壁で耐震等級2相当(国交省認定) | 木製パネル+金物接合で耐震等級3を全棟標準化 |
外壁 | 樹脂サイディング・レンガ調パネル(メンテナンス性◎) | 輸入パネル外壁(1時間耐火認定・高意匠) |
基礎 | 布基礎+パッキン通気工法(シロアリ・湿気対策) | ベタ基礎+防湿シート標準(湿気・断熱性能向上) |
断熱 | 外張り+壁内充填W断熱(UA値0.46~0.50相当) | 外張りパネル断熱+樹脂窓枠トリプルガラス(UA値0.46以下) |
窓 | Low‐E複層ガラス+樹脂サッシ | トリプルガラス+木製サッシ(北欧基準の高断熱性能) |
省エネ | 全熱交換換気システム標準対応 | 全館換気+HEMS連携で創エネシステム最適運用 |
耐火性 | 準耐火構造対応(主要部材に難燃処理) | 1時間耐火認定パネル・防火地域対応 |
両社とも高い断熱・気密性能を装備しているのが特徴です。セルコホームは2×6材の厚みで、強度と断熱性を両立しています。一方、スウェーデンハウスは輸入パネルで、さらにワングレード上の省エネ性を実現しています。
アフターフォロー体制
保証期間や点検回数で、長く安心して暮らせるかを比較します。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
初期保証 | 構造10年・シロアリなど10年 | 構造10年+自社延長保証10年(有償メンテ条件) |
定期点検 | 竣工後6ヶ月・1年・2年・10年の無料点検 20年間の「長期保証システム」あり(有償メンテ条件あり) | 竣工後、3ヶ月・6ヶ月・ 1年・2年目・ 4年目・7年目・10年目以後5年ごとに点検 50年間無料定期検診システムあり |
セルコホームは、条件を満たせば20年の長期保証システムがあります。一方、スウェーデンハウスは竣工後も段階的に点検し、最大50年の無料定期検診システムが魅力的です。
長期の無料点検を求めるのなら、スウェーデンハウスに軍配が上がります。
工事期間
セルコホームとスウェーデンハウスは、工事期間にも違いがあります。以下は、契約から入居までの平均的なスケジュールです。
セルコホーム | スウェーデンハウス | |
---|---|---|
契約~着工 | 約2ヶ月(輸入調達期間含む) | 約1.5ヶ月(パネル製造~配送) |
着工~竣工 | 約6~8ヶ月 | 約5~7ヶ月 |
セルコホームはカナダ原料輸入による、長めの着工準備期間が必要です。スウェーデンハウスは、国内パネル生産のため、竣工までの工期はやや短めです。
セルコホームとスウェーデンハウスどっちが良い?

まずは主要項目を具体的な数値で比較します。
項目 | セルコホーム | スウェーデンハウス |
---|---|---|
年間着工数 | 約1,800棟 | 約1,765棟 |
坪単価 | 50~60万円/坪(平均55万円) | 75~120万円/坪(平均92.5万円) |
断熱性能(UA値) | 約0.48 | 約0.44 |
耐震等級 | 等級2相当 | 等級3標準 |
アフターフォロー | 最長20年(地盤20年保証含む) | 最長50年(「ヒュースドクトル50」検診で延長) |
定期点検回数 | 引渡後3ヶ月・1年・2年・10年 各1回 | 引渡後3ヶ月・1・2・5・10年 計6回+以降5年毎の検診 |
工期(着工~竣工) | 約6~8ヶ月 | 約5~7ヶ月 |
比較したときの差
スウェーデンハウスは坪単価が平均で約1.7倍とコスト高ですが、そのぶん断熱性が約8%向上し、耐震等級3を全棟標準装備します。
セルコホームは、輸入材を活かしたデザイン性と、平均坪単価55万円のコストパフォーマンスが魅力です。予算と性能のバランス、デザイン好み、建築期間の優先度で最適な選択をしてください。
セルコホームとスウェーデンハウスを一括で比較する方法
セルコホームとスウェーデンハウス、いずれも輸入住宅・北欧住宅の代表格です。仕様や、価格を自宅でまとめて比較するのなら「無料カタログ請求」が最も手軽です。
以下のサービスなら、一度の入力で両社の最新カタログや間取りプラン、概算見積もりを同時に取り寄せられます。
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専用フォームで「セルコホーム」「スウェーデンハウス」を選択し、希望エリアや予算を入力するだけ。各社の標準仕様やオプション価格、施工例が一覧で届くので、仕様の違いを比較しやすいのが魅力です。
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セルコホームとスウェーデンハウスを比較してどっちが良いか決めよう!

セルコホームとスウェーデンハウスは、どちらも日本で海外仕様の家が建てられるメーカーです。
セルコホームは、手頃な価格と断熱性能、地盤保証20年を備え、輸入住宅デザインをコスト重視で実現したい人に最適です。スウェーデンハウスは、やや高額ながら耐震・高快適性能、50年定期検診システムで長期サポートを提供しています。
予算や性能、デザイン、保証期間の優先順位に応じて、自分に最も合うメーカーを選びましょう。
